リレー随想
2018/08/02
No.183 2018年8月号 2017年卒 西岡稜介
「継続は力なり」183番目のランナーに指名されました西岡稜介と申します。文章を書くのは苦手なのですが、私なりに大学生活と現況について書かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
私が高経を知ったのは高校3年生の7月頃でした。高校に入学した当初から国公立大学を目指していましたがなかなか成績が伸びず、学校の先生に「3教科に絞った方がいい」と言われだいぶ落ち込んでいました。そんな時に父に、「高崎経済大学という地方国公立大学があるよ。俺の会社の取引先の人がそこ出身でとても優秀な人なんだよね。受けるだけ受けてみたら?」とアドバイスをもらいました。それから約半年間3科目に絞って勉強を続けました。そしてセンター試験を迎えたのですが、結果は大惨敗でした。「これでは国公立大学なんか到底無理だ。親に見せる顔がない。」と泣きそうになっていた時に、父に言われた高崎経済大学を思い出しました。調べてみるとセンター試験が3科目でも大丈夫だということがわかり、とりあえず出願してみました。その後私立大学を数校受けたのですが、ことごとく落ちてしまい結果としてすべり止め一校と高崎経済大学だけ合格するという結果になりました。正直言ってあまり群馬には行きたくなかったのですが、浪人するのも嫌だったので高経に進学することにしました。
入学後は中学からやっていたテニスを続けようと思い体育会の硬式庭球部に入部しました。高校までの生ぬるかった上下関係とは異なり、体育会にはさまざまな伝統があり最初はとても辛かったです。正直何のために大学まで来てバカみたいにテニスしてるんだと思っていました。たくさん試合に出たいと思い、軽い気持ちで体育会に入ったのですがなかなかレベルが高く3年生の夏まではずっと試合に出ることが出来ませんでした。そのため試合に出ている人の気持ちがわからず、気楽でいいなーとしか思っていませんでした。しかし、3年の秋の引退試合で試合に出た時にわかりました。「たくさんの後輩や先輩に応援してもらい、絶対に勝たなければならない責任感を抱えながら選手たちは戦っているんだと」。
私はその試合劣勢だったのですが、死ぬ気で応援してくれている同輩や先輩たちの応援を受けてなんとか逆転し勝利することが出来ました。そして2年ぶりに優勝という結果で引退を締めくくることが出来ました。最初はやめたいと思っていた部活でしたが、最終的には社会で必要な様々なことを学ぶことが出来たので入っていてよかったなと感じています。
そんな経験をしてから3年経ち、今私は銀行の個人営業をしています。たくさんのお客さんとお話をしながら、会社から与えられる目標という名のノルマに日々奮闘しているところです。銀行は目に見えない商品を扱うのでなかなか差別化を図るのが大変ですが、その分人柄が大切になってくると思うので大学の部活動で学んだことを生かして頑張っていきたいと思います。
現在も週末はテニスをしており、9月の大会に向けて練習に励んでおります。東京近辺でテニスをしている方がいましたら是非誘っていただきたいと思います。
長くなりましたが、私を指名してくれた日野原君に感謝すると共に、提出がたいへん遅くなってしまったことをご容赦ください。
(東京都調布市在住)
2018/06/18
No.182 2018年7月号 2017年卒 日野原賢汰
「家族の一員の野良猫」我が家に野良猫が遊びに来始めたのは私が大学入学してすぐのことだった。
大きくて全身茶色の猫で、いつも1匹でやって来た。
最初は二階のベランダで日向ぼっこしに来る程度で、母は洗濯の邪魔だとブツクサ文句を言っていた。正直私は猫が好きなので密かに遊びに来るのを楽しみにしていた。
そんな状況が2〜3ヶ月続き、ある日部活から帰って来ると何やら二階が騒がしくなっており駆けつけてみると、ベランダに子猫が3匹じゃれていた。いつのまにかベランダで子作りをされていたのである。さらに衝撃だったのは、キャンプ用品を置いてある一角の奥から鳥の死骸が出てきたのだ。知らぬ間に茶色の猫は妊娠し子供も産んでいた。その母猫が狩ってきたのか拾って来たかは知らないが、鳥はもうすでに大分食べ尽くされていた。
そんなまさか!の事態が起きたことに我が家は大混乱。まずはベランダを片付け、死骸も処分した。子猫のままベランダから出したらカラスの餌になりかねないとのことで、子猫3匹はもう少し大きくなるまでベランダ内で面倒をみることになった。
キャットフードと水を与え、母猫がもう変なものを持ってこないようこまめに注意を払う。また2〜3ヶ月経ち、子猫たちをベランダ生活から卒業させ、母猫も家にもう来ないようにした。
それから3年、私が就職活動をしている頃、どこか見覚えのある猫が自宅の庭に遊びに来ているではないか。3年前、ベランダにいた子猫の1匹が大きくなって戻って来たのだ。
その猫は毎日我が家を訪れ、家族に非常に懐いてる。
今では自由に家の中に出入りし、家族の一員として平和に過ごしている。
私は昨年から社会人となり、1年間で広島、神戸、大阪、和歌山、横浜、千葉と各地で研修をした。配属先は北海道。見知らぬ土地でもどうにか生き抜いている。
ゴールデンウィークに実家に帰省した時、あの猫はもはや家に慣れ親しみ、寝泊まりも家の中でするほど馴染んでいた。私がリビングに座ると近寄って来て、隣に座ってくれた。ちゃんとしたペットではないが、家族にとっても癒しの存在であることには違いない。
そして札幌に帰るとき、お盆まで猫に会えない寂しさはあったが、次の帰省の楽しみにもなった。
茶色の猫が遊びに来始めて、最初は邪魔くさがっていた母は今や子供の猫のお世話がかりになっている。祖母も今までは実家でただテレビを見る毎日だったが、猫と戯れ始めてから以前よりも元気になった気がする。父は猫と一番仲が良く、良く甘噛みされて手足が傷だらけになっているが、非常に楽しそうに接している。
学生時代の私からしたら、今ではこんなにも猫が我が家の生活に欠かせない存在になっているとは思いもよらなかった。
これからも我が家は猫に癒されて生活するのだろう。私もこれからの長い社会人生活の中で、まずはお盆休みに猫に癒されるのを楽しみにしている。
仕事でたくさん苦労することもあるだろうが、どこかしらでリラックスできる機会があれば何とか乗り切れると思う。
思いがけないことが意外な結果をもたらすのだなって感じたエピソード。
最後にこの随想を執筆するにあたって、私に指名してくれた会社の同期の野木君に感謝申し上げると共に、提出がギリギリになってしまったことをご容赦ください。
(北海道札幌市在住)