リレー随想
2017/12/11
No.177 2017年11、12月、2018年1月合併号 2007年卒 秋山貴士
「サッカーのすすめ」サッカー部の大先輩である松島先輩よりバトン受けまして、177番目のランナーとして寄稿させていただきます秋山貴士と申します。電気設備工事会社の鰍ォんでんで働いております。今やどこへ行ってもその見た目と体型からサッカーをしていたなんて信用してもらえませんが、サッカーを愛し、青春を捧げた者として、今回は勝手ながらサッカーについての寄稿とさせていただきます。ご了承ください。
日本で身近なサッカーといえば、やはり「Jリーグ」でしょうか。1993年に産声をあげたJリーグは2017年で25年目のシーズンとなっており、3つのカテゴリー(J1・J2・J3)で全57チームという非常に多くのチームが参戦しております。都道府県での内訳を見てみますと、チームがない県というのは9つ(青森・福井・三重・滋賀・奈良・和歌山・島根・高知・宮崎)しかなく、その9つの県にもJリーグを目指すチームが存在していることから、全国各地にサッカーが根づいていることが言えるのではないかと思います。
みなさんはスタジアムでサッカー観戦をしたことがありますか?もちろん好き嫌いもありますし、サッカーは点がなかなか入らないスポーツですから、見ていて退屈だと思う方もいると思います。また、DAZNやスカパーが普及した昨今はレベルの高い海外サッカーしか見ないという人もいるかもしれません。まず一つ言えることはぜひ一度スタジアムに足を運んで、生のサッカーを観戦してみてください。TVとは違った「何か」を感じることができるのではないでしょうか。その「何か」は人それぞれですが、間違いなく臨場感(サポーターの熱い声援、ボールを蹴る音、ゴールが決まった時の歓喜)を感じられるのではないかと思います。おすすめは私の応援しているFC東京の味の素スタジアムと言いたいところですが、やはりサッカー専用スタジアムのほうが魅力的かと思います。関東であれば埼玉スタジアム、NACK5スタジアム、カシマスタジアム、昔ながらの日立柏スタジアム等がおすすめです。高崎経済大学の学生は全国から集まり、卒業後も全国に散らばっていきますが、その地には必ず何らかのチームがあり、スタジアムがあります。Jリーグを目指すチームはプロではないかもしれませんが、チーム、選手が成長していく過程を見られるのも醍醐味の一つかもしれませんね。ぜひチームを調べてみてください。
そしてもう一つサッカーの魅力として「ジャイアントキリング」が起きやすいということがあります。聞きなれない言葉かもしれませんが、日本語で言えば番狂わせ、下克上といったところでしょうか。(多少の意味の相違はご勘弁を)明らかに実力が劣るチームでも優勝候補のような強豪チームに勝つことが多々あります。特に天皇杯と呼ばれるトーナメント戦では毎年のようにJリーグのチームが大学生や地域リーグのチームに敗れるといったことが起こります。「勝負はやってみるまでわからない」とはスポーツの世界ではよく言われますが、現実的にはやる前から限りなく結果が想像できるスポーツも存在しており、そういう意味ではサッカーには夢があるのではないではないかと思います。
最後になりますが、来年2018年はご存じのとおりロシアW杯が開催されます。日本代表もフランスW杯以降連続出場を続けておりますが、まだまだ他国と比べると力及ばずかと思います。ただし、「なにが起きるかわからない」のがサッカーです。日本代表の躍進を信じ、健闘を祈りましょう!!
そういえば・・・W杯といえば現役の頃に高橋章先生のご支援の下、1号館でドイツW杯のPVを主催し、会場一体となって盛り上がったのを覚えております。今回またそういった企画があるかはわかりませんが、いい経験になるかと思いますので、こういったイベントを活用し、ぜひぜひ大学を盛り上げてください!!
つたない文章、大変失礼しましたが、これにて終了とさせていただきます。
次のランナーはサッカー部の後輩であり、会社の後輩でもある運命共同体の神戸武将さんです。サッカーの名門前橋育英高校を卒業し、体育会でも代表幹事を務めた彼は今日も営業の最前線で奮闘しております。電気設備のご用命は是非きんでんにお願いします!
(東京都板橋区在住)
2017/09/21
No.176 2017年10月号 1982年卒 松島 賢
「わたしにとっての働き方改革」千葉県船橋市海神 松島 賢(群馬県伊勢崎市出身サッカー部)
皆さんの中で、バブル時代を体験し、大いに楽しまれた方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。寝ないで働きながらも時々深夜まで楽しく遊んだものです。逆にあまりにも激務で体調を崩し、嫌な思い出しかない人も多いのでは。さらにはバブルが弾けた後ひどい目に遭った方もさぞ沢山いるのではと思います。まさにブラックの極みでしたね。そんなことを全く知らない人達たちが、今まさに会社の原動力として、現場を動かしているのですね。
さて、皆さんの働いている職場でも「働き方改革」が大きく取り上げられたり、改革を急ピッチで進めたりと身近な言葉になって来ていますよね。
それに取り組んで、はたらく環境を整えることは、若手の方には、ごく普通に当然の流れでありますし、我々のようなベテランには何か少し甘いんじゃないかと感じている方もいると思います。考えてみれば昔からサラリーマン?いやOLは、9to5って言っていましたよね。でも日本のビジネスマンは植木等のころから、いやいや江戸時代の“奉公人”からで自分を殺して、身を粉にして働くのが美徳のようなことだったのかもしれませんね。リゲイン飲んで24時間働いていましたからね。
半年前は脱ブラック企業、残業をしないさせないなど時間を短縮することにだけが注目されていましたが、たった半年で本物の改革へ舵が切られてきている感じがします。
昔むかしその昔、私が入社したころの職場はどんなんだったでしょうか。
8:30の定時に兎に角間に合うように出社します。なぜか?タイムカードを押さないといけないからなのです。そして席について昨日吸った吸殻の入った灰皿を片づけて、お茶を入れデスクで新聞を読みタバコに火をつけ一服します(自席で普通に吸えました)。そしてラジオ体操、朝礼で3分間スピーチ、連絡事項。その後営業会議で業績確認と併せて叱咤激励?が飛ぶという毎日でした。
そして9時過ぎに当てもなく外出し、担当のお客様を回り(当然サボりもありました)、5時過ぎに帰社、日報を書いて退社となるところ、上司先輩が帰らないのでやることもないのに待機、当然、タイムカードは定時後に打刻済み。帰りは一杯引っかけ、駅売店で日刊ゲンダイか夕刊フジを買い家路につく。そんな付き合いのいい奴が可愛がられました。
毎朝必ず会社という場に行き、帰りもみんなで帰る的な集団行動でした。それが不都合になることはありませんでした。
中でも当時の銀行員は、朝7時前に出社して夜の10時、11時までが当たり前のような生活だったと聞いて、入れなくて良かったと胸を撫でおろしたものでした。でも銀行員は本当にそのくらい仕事が多かったんじゃないのでしょうか。経大OBには多くの金融マンがいますから当時のハードワークを聞いてみたいですね。
時間外労働もお金を払えば良いとかお金をいただけば良いということから、できるだけ時間外を減らして業務効率を上げるというものに代わって来ていますよね。企業によってはイノベーションを起こすための時間を創るというのも良く耳にします。
私が35年勤める岡村製作所は「オカムラ」の愛称で、オフィスつくりなどで多くの企業にご愛顧いただいておりますが、この働き方改革の大きなうねりに乗っています。改革の中軸には、人事制度など仕掛けがあり、効率化のためのシステム導入などICTの拡充、そして働く人たちにより高い能力を発揮してもらうための「場」であるオフィスの提供が私の仕事になっています。
多様性ということで、女、男、LGBT、外国人、若者、ベテラン、外交的な人、内向的な人などなど本当に多くのカテゴリーになります。そんな人たちが大勢でチームワークをする場や一人で籠って集中できる囲われた場、外を見ながら良い考えや創造を生む場、組織の方向を決める場など様々な“選べる場”など、そのお客様の企業文化や風土に合ったオフィスをつくっています。Googleやapple、Yahoo!など先進企業のオフィスはそんなつくりに近いものになっているのですよ。
人口が減る=仕事が少なくなるだろう業種は多いと思います。が、単純に数だけで片付けられないもの、例えばクルマは愛車、カメラは愛機などと呼ばれ特別な存在としている愛用者が沢山います。クルマもただの移動手段でないのですね。オフィスに愛があるかは分かりませんが、いろいろな出愛(出会い)があり、それが力になるという意味では、アイディアの宝庫として大きな価値を生むと思います。
定年延長の声もあちこちで上がって来ています。自分の仕事に誇りを持ち楽しく実力がいつまでも発揮できるようになりたいものです。
何もかもがめちゃくちゃだったあのバブル時代は結構楽しかったですね。そう思うのは若かったからかもしれません。今の若者たちにもそんなちょいとしたバブルを味あわせてあげたいと想う秋です。
次の方は、秋ということで、福島県出身 2007年3月卒業の秋山 貴士さんにお願いいたします。