リレー随想
2018/05/08
No.181 2018年6月号 2017年卒 野木康士郎
「偶然は縁を生む」高崎経済大学を卒業して約一年経った。社会人二年目を向かえ、正式に配属されたものの、右も左もわからない状況下で毎日仕事をしている。毎日電車で通勤しているが、楽しそうにしている大学生らしき集団を見ると、うらやましく思うときもある。今の楽しみは、コンビニで買ってきた餃子をつまみにビールを飲むことぐらいである。
という暗い話はさておき、最近本屋に行くことが多くなった。今の時代、通販で本屋に行かなくても本は買える。しかも、どんな内容かレビューで評価を確認することができ、買って「つまらなかった」という失敗をすることも少なくなった。しかし、通販での本探しは検索をかけた情報しか得られない。しかもレビューを確認することで、本の中身がある程度わかってしまうため、ワクワク度が半減してしまう。
それと違って、本屋に行く際は何かしら興味のあるジャンルを見に行くが、中を歩いているとオススメのコーナーなどで興味惹かれるものがあることもある。その場で偶然に見つけたその本は事前のレビュー評価の先入観もなく純粋に手に取れる。中を読んでみると、面白かったり、つまらなかったりあるいは新しい発見があったりする。本屋だとそういう経験ができるので、面白い。
通販だとわざわざ本屋に行かなくとも自分の欲しい本をすぐに買えて便利であるが、本屋特有の偶然の出会いが奪われてしまっている。
適切な例かは定かではないが、恋愛においてもそうであると思う。そういう系のアプリで顔や年齢という少ない情報で検索をかけて取捨選択せず、堂々と街コンや合コンで複数人の人と出会った方いいと個人的には思う。恋愛につながることもあれば、そういう関係にならなくとも、仕事で繋がったり、人脈が増えるかもしれない。私自身、偶然同じ時を過ごしたことで何かの縁に繋がったことも実際ある。
一人一台スマホやタブレットを持っている時代だ。容易に検索できるが、検索することで自分の欲しい物や情報を手に入れることができる。しかし、そこで取捨選択してしまうと偶然の出会いがなくなってしまう。それはとてももったいない事だと個人的に思う。
偶然にも高崎経済大学に入学し、4年間過ごした。たまに高崎経済大学に入学していなかったらどうだったのだろうかと考える時がある。もしかしたら、あの4年間よりさらに楽しいことがあったかもしれないが、硬式野球部で真剣に野球に取り組めたことや、体育会本部の代表幹事をさせていただいたこともこれはこれで良かったのかもしれない。部活や体育会本部を通じて、多くの仲間や先輩方と出会うことが出来た。
そして私は今、大学の先輩方が勤めていらっしゃる会社で働いている。高崎経済大学に入っていなかったから、今の会社に入っていないだろう。これも何かの縁なのかもしれない。偶然に起きたこと、出会ったことが縁を生む。これから先、様々な出会いを大切にして人生を楽しいものにしていきたいと思う。
No.178で随筆された神戸大先輩と前回随筆された大橋大先輩にご紹介いただきまして、今回書かせていただきました。このような機会を設けていただきまして感謝しております。これを書いていることも何かの縁であると思います。関わることがございましたら、その時はよろしくお願い致します。
稚拙な文章でしたが、最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回のランナーは会社の私の同期で硬式庭球部の主将を務めておりました、日野原くんにバトンタッチしようと思います。生まれも育ちも群馬県ですが、現在は… 乞うご期待!
(東京都板橋区在住)
2018/04/14
No.180 2018年4、5月合併号 2016年卒 大橋俊文
「健康への戦い」健康。その言葉を本気で意識し始めたのは、社会人になってからだ。私は、お酒と食べることが好きであるので、友人・同期・先輩方とよく夜の街に繰り出しその欲求を満たしていた。ところが、久しぶりに地元の友人に会った時の「なんか太った?」という一言は私の中では衝撃的だった。そういえば健康診断の時、肝臓の検査判定がBとなっており先輩から「お前の年でその判定は大丈夫か?」と言われたのをふと思い出した。野菜不足も深刻だ。
大学までの学生時代は、部活をしておりどんなに食べても・飲んでも健康に問題はなかった。それは、「スポーツさえしていれば人間は常に健康体でいられるのでは?」とひどい勘違いを起こしそうになるほどだった。しかし、社会人になっても部活でやっていた野球は続けているがそれではカバーできなくなったのである。
その中、同期や友人から「痛風予備軍」・「血液ドロドロ」と悲劇の声が聞こえ始めてきた。このままの状態では、自分もなることかと不安に駆られた。しかし、付き合いもあるし好きなので、飲み食いはやめられないのである。だからと言って猶予はない。少しでも健康に対する改善が求められているのだ。
とりあえず、野菜を摂取することにした。会社の食堂では、居酒屋でも「サラダ頼んでいいですか?」は決まり文句化している。運動の頻度も増やしている。野球のほかにもフットサルなどを始めた。もともと身体を動かすのは好きなので丁度いい。
看護師の友人曰く、健康を維持するに至り絶対条件は睡眠の確保とのことだ。そこで、睡眠時間の確保のため努めている次第である。確かに、睡眠時間が確保できた翌日は身体の調子がよく様々なパフォーマンスに好影響を与えている。
これくらいの試みで、健康促進になるのかは疑問が残るかもしれない。しかし、身体は何をしていく上でも掛け替えのないものである。社会人では、それを維持するのは難しいと聞く。お医者様の世話になって時間を浪費するのはごめんだ。野球も40歳まで現役でプレーするという大きな目標があるので達成するなどして社会人を楽しみながら身体も大事にしていきたい。
今回は、前々回随筆された神戸大先輩の依頼で参加致しました。ためになる皆様の随想に比べ、劣っていますがこのような機会を与えてくださった神戸大先輩には感謝しております。私も皆様の随筆を拝見しながら意識を高め精進していく次第であります。
さて、次回は同じ職場で勤務している野木くんにお願いしようと思います。とても魅力ある人間でので、私自身とても楽しみにしております。
(東京都板橋区在住)