リレー随想
2018/09/17
No.184 2018年9、10月合併号 2017年卒 金子直樹
「好きなもんは好きなんです」夏の暑さがようやく落ち着きはじめたように錯覚する昨今ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。本誌を合併号にしてしまうほど寄稿が遅れたこと、大変申し訳なく思っております。私事ですが、郵便配達を頑張らせてもらっています、西岡君からバトンを100マイルで受け取りました、金子と申します。
さて、私が寄稿させていただく内容ですが、趣味に関して、書き綴らせて頂こうかなと思います。多岐にわたるため、どのようにまとめてよいものかとも考えましたが自由に書いていいとのお達しなので、考えうる限りのことを書いていこうと思います。
自分は一言でいうと、オタクです(まあ、聞いてください)。高校生終盤を皮切りにアニメをはじめとしたコンテンツに足を踏み入れ、ずっと楽しんできました。時には人生の転換期に奮起するきっかけを与えてくれたり、同じ趣味をもった人たちと出会うきっかけになったりと、24年足らずの人生に大きな影響を与えてくれたと思います。
短いながらも私のオタク遍歴はこの辺にして、現在ではメディアに出ることも多くなりましたが、今この文章を読んでくれているかの中にもオタクという存在を身近に感じないという方がいると思います。そこで、アニメというコンテンツに絞って身近に感じるものとしてアニソンを紹介したいと思います。
「アニソン」。文字通りアニメ使用される主題歌や挿入歌のことを指すわけですが、実は私がアニメにはまった要因の大きな部分を占めています。声優の方がその出演作品のタイアップも兼ねて歌う少しコアなものから、子供も見られるような時間に放送されている長寿アニメ(ドラえもんなど)に使用されている、オタク世界(勝手にぶった切って恐縮ですが)になじみがあまりない方々でも、だれでも知っているような歌まで、アニソンの種類は多岐にわたります。
皆さんにとって身近なのは例えば「ONE PIECE」や「名探偵コナン」などの主題歌ではないでしょうか。前者で有名なのは「ウィーアー!」でしょう。歌っている方はアニソン界のレジェンドの一人、きただにひろしさんです。オタク界隈ではどの作品が好きであれ知らない人はいない、オタクとまではいかない人達も認知度の高い御方と思います。主にアニソンを歌われる方としては、ほかにLiSAさんや、先日復帰された藍井エイルさんなどが挙げられます。西川貴教さんは結果的にここに当てはまりますかね(笑)。
声優アーティストの中では、あまり詳しくない方でもまず名前がでる水樹奈々さんや宮野真守さん、ホークスファンの中では知っている方がいらっしゃるかもしれない内田真礼さん、「ラブライブ!」に出てくるユニットμ´sもここに分類されますし、私が現在住んでいる群馬県出身の方として内田彩さんなどが挙げられます。
現在では深夜アニメに限らず、声優さんがアーティストとしても活躍し、ライブやテレビに出演したり、アニメが世間一般にも認知される上で重要な役割を果たしており、アニソンという、一つのコンテンツとしての役割が大きいのかなと思います。
数年前、「ラブライブ!」が一大ムーブメントを起こしたのは記憶に新しいかもしれません。声優さんたちが歌も歌う一方で現実でも同じパフォーマンスを行うというアニメと現実の融合が起こした奇跡は、NHK紅白歌合戦への出場をはじめとして、私たちの心に良い思い出として刻まれています。
中学に入るまで、上の例の中に知っている方は私の中に一人もいませんでした。しかし、アニメやオタクの世界に入るきっかけとなったのは間違いなくアニソン、もっと言えば歌だったのです。今では日常聴く曲の大半がアニソンであり、アニソンが大好きです。歌のことを露骨に嫌いという人を自分はたまたまなのか、あまり見かけません。オタクとしての勘違いなどではなく、誰しもどこかに好きになれるアニソンは必ずあると私は思います。オタクになれというわけではもちろんありません。しかし、私が好きなものの中から、オタクではない人に対しても胸を張って楽しめる!とおすすめできるのがアニソンなのです。ライトノベルや漫画、アニメに代表されるこの世界に本格的に足を踏み入れるきっかけとなったマクロスFなど、まだまだ皆さんに紹介したい事項は山ほどあるのですが、そろそろ筆の暴走を止めようかなと思います。
一年に一度夏に、さいたまスーパーアリーナにて三日間、世界最大のアニソンライブ、アニメロサマーライブが開催されています。もしこの寄稿をよんでアニソンに興味を持たれた方がいましたら、是非一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。レーベルやジャンルを問わず、様々なアニソンやそれに付随する歌が聴けるライブです。もしかしたら、いつも聴いていたあの曲は実はアニソンだったのかとか、歌から入ってその作品を見て好きになるなど、新しい発見や出会いに遭遇できると思います。
私自身もいつか、今の環境から、なるべく近い形で、自分の好きなものに直接かかわれる日を夢見て、頑張りますかね。
つたない文章で申し訳ありませんでしたが、書きたいことを書けて楽しかったです。次の人間にバトンの狙いを定めつつ、筆をおかせていただきます。ご購読、ありがとうございました。
(群馬県高崎市在住)
2018/08/02
No.183 2018年8月号 2017年卒 西岡稜介
「継続は力なり」183番目のランナーに指名されました西岡稜介と申します。文章を書くのは苦手なのですが、私なりに大学生活と現況について書かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
私が高経を知ったのは高校3年生の7月頃でした。高校に入学した当初から国公立大学を目指していましたがなかなか成績が伸びず、学校の先生に「3教科に絞った方がいい」と言われだいぶ落ち込んでいました。そんな時に父に、「高崎経済大学という地方国公立大学があるよ。俺の会社の取引先の人がそこ出身でとても優秀な人なんだよね。受けるだけ受けてみたら?」とアドバイスをもらいました。それから約半年間3科目に絞って勉強を続けました。そしてセンター試験を迎えたのですが、結果は大惨敗でした。「これでは国公立大学なんか到底無理だ。親に見せる顔がない。」と泣きそうになっていた時に、父に言われた高崎経済大学を思い出しました。調べてみるとセンター試験が3科目でも大丈夫だということがわかり、とりあえず出願してみました。その後私立大学を数校受けたのですが、ことごとく落ちてしまい結果としてすべり止め一校と高崎経済大学だけ合格するという結果になりました。正直言ってあまり群馬には行きたくなかったのですが、浪人するのも嫌だったので高経に進学することにしました。
入学後は中学からやっていたテニスを続けようと思い体育会の硬式庭球部に入部しました。高校までの生ぬるかった上下関係とは異なり、体育会にはさまざまな伝統があり最初はとても辛かったです。正直何のために大学まで来てバカみたいにテニスしてるんだと思っていました。たくさん試合に出たいと思い、軽い気持ちで体育会に入ったのですがなかなかレベルが高く3年生の夏まではずっと試合に出ることが出来ませんでした。そのため試合に出ている人の気持ちがわからず、気楽でいいなーとしか思っていませんでした。しかし、3年の秋の引退試合で試合に出た時にわかりました。「たくさんの後輩や先輩に応援してもらい、絶対に勝たなければならない責任感を抱えながら選手たちは戦っているんだと」。
私はその試合劣勢だったのですが、死ぬ気で応援してくれている同輩や先輩たちの応援を受けてなんとか逆転し勝利することが出来ました。そして2年ぶりに優勝という結果で引退を締めくくることが出来ました。最初はやめたいと思っていた部活でしたが、最終的には社会で必要な様々なことを学ぶことが出来たので入っていてよかったなと感じています。
そんな経験をしてから3年経ち、今私は銀行の個人営業をしています。たくさんのお客さんとお話をしながら、会社から与えられる目標という名のノルマに日々奮闘しているところです。銀行は目に見えない商品を扱うのでなかなか差別化を図るのが大変ですが、その分人柄が大切になってくると思うので大学の部活動で学んだことを生かして頑張っていきたいと思います。
現在も週末はテニスをしており、9月の大会に向けて練習に励んでおります。東京近辺でテニスをしている方がいましたら是非誘っていただきたいと思います。
長くなりましたが、私を指名してくれた日野原君に感謝すると共に、提出がたいへん遅くなってしまったことをご容赦ください。
(東京都調布市在住)