リレー随想
2019/07/02
No.193 2019年8月号 2016年卒 石川颯
「ご安全に」このたび、193番目のランナーに選んでいただきました、2016年度卒の石川颯と申します。大学の時の友人であり前ランナーの一倉君からこのようなリレー形式の随想があることを知り、高崎経済大学のOBの一人としてこの随想に何か残せたらいいなと思っております。
まずは私の近況ですが、邑楽町にある製造業の会社に勤務しており、私は現場作業を担当しています。最初の頃は肉体作業に慣れず、体が悲鳴を上げ、あちこちが筋肉痛で寝ても疲れが取れず、何度も辞めたいと思いながらも3年以上が経ちました。今でも辛い作業に慣れないことや叱られることはありますが、温室育ちの自分としては心身がだいぶ鍛えられたのではないかと思います。(笑)
そのような中、とても良い言葉に巡り合うことができました。それをご紹介します。現場や工場で作業をしている方はご存じかもしれませんが「ご安全に」という言葉です。私の会社でも作業者だけではなく、事務の方や営業の方も「ご安全に」と積極的に挨拶しています。もはや「おはよう」や「こんにちは」等と同じくらいの挨拶といっても過言ではありません。
この「ご安全に」という言葉には危険な作業をする人に対して無事を願う意味と同時に「気を付けなければ」と自分の心を引き締めるという意味があるそうです。元々ドイツの鉱山作業で使われていた「ご無事で」という挨拶が日本で「ご安全に」と訳され、それが広まっていったのがきっかけとされています。
私も現場で機械を操作するので危険な作業が伴いますが、この言葉によって安全に作業をする心構えを常に持ち、安全意識を高めることができたのではないかと思います。また、日常生活においてもこの言葉によって安全意識が高まったと思ったのが車の運転です。この言葉を聞く前は車をこすったり左右をよく確認せず進んだりといった不注意な運転が多々ありましたが、「ご安全に」との出会いにより安全運転をより意識するようになりました。
「ご安全に」は日常生活では使われることはあまりないと思いますし、現場や工場以外では馴染みがないと思います。「気を付けて」の方が圧倒的だと思います。ですが、私はこの言葉を皆さんにも使ってもらえたらいいなと思います。「気を付けて」よりも相手を思いやる気持ちが込められていると思いますし、より気を付けなければならないという気持ちも含んでいると思うからです。
車の運転時や歩行時といった日常生活の時に言わなくてもふと思ってみたり、現場や工場以外の仕事でも言ってみたり。それだけでも安全への意識が数倍変わると思います。大切な人や家族、職場の人の安全の為に魔法の一言「ご安全に」。
長文かつまとまりがない文章になってしまいましたが、何かの役に立てたら幸いです。ご覧いただきありがとうございました。次は同じサークルに所属していた関口咲季子さんにバトンタッチします。
(群馬県館林市在住)
2019/06/23
No.192 2019年7月号 2016年卒 一倉正樹
「2019年度の社会と建設業」世界の情勢を見てみますと、米中貿易交渉は5月にも再開する見通しであり、協議のゆくえが注目されます。また、GAFAに代表されるように急速に進む技術革新は、世界の業界勢力図を短期間で変えていく可能性を秘めています。
国内においても、2019年は大きな変化の年となります。
4月30日の天皇退位、5月1日の新天皇即位、『令和』への改元、また7月21日には参院選挙、本県では群馬県知事選挙が予定され、そして10月1日からは消費税が8%から10%へ増税されます。
建設業界では、2020年開催の東京五輪関連施設等の建設がピークを迎え、活況が続いています。
今後も『東京駅前常盤(トキワ)橋再開発事業』や2025年開催の大阪万博関連施設建設等が予定されており、「建設投資はそれほど落ちない」と言われていますが、「建設投資は人口に比例する」とも言われており、少子高齢化による人口減は、確実に進んでいくことから、中長期的には、建設投資は減少に向かっていくと思われます。
今から出来る限りの準備と心構えが必要になると思います。
国交省の試算では、2025年の技能労働者数は最大93万人不足するとされています。魅力ある業界作り、外国人労働者の受け入れ等の対策が急務となっています。
2018年3月には『建設業働き方改革加速化プログラム』が策定され、本年4月からは『建設キャリアアップシステム』も運用されており、建設業界は大きく変わろうとしています。
総務省の推計では、日本の総人口は、2050年には1億人を割り込むと推測されております。
急激な少子高齢化、労働人口の減少は避けられない状況です。
IOT化が進み、AI(人工知能)が人類の知能を超える転換点=シンギュラリティなる概念が生まれました。
定型的な事務作業はRPA(Robotic Process Automation)が担ってくれますので、少ない労働力を高度に機能させるための人材の育成の重要性は増々高まっています。
今後は人間にしかできない仕事の領域は必ず残ると思いますので、AIと人との調和がキーワードとなると思います。
私自身が営業企画としてAI等を利用し、調和し続けていく所存です。
(群馬県渋川市在住)