リレー随想

2021/05/19
No.213 2021年5月号 1991年卒 村上衛
「大学時代の思い出」

 1学年上の堀内正治先輩からパトンを受けました村上衛と申します。

 高校まで熊本県で過ごした私は第1志望大学に不合格となり、少し敗北感を抱きながら全く知らない高崎の地を踏みました。土地勘もなく誰も知らず、本当に心細かったことを覚えています。
 下宿先は大学から少し離れた「樫の木荘」(現在も残っていて絵画教室になっています)。同じ下宿先の軽音楽部の宮脇先輩からアルバイト先としてラーメン店「大連」をご紹介いただき卒業までお世話になりました(現在お店は廃業しマッサージ店になっています)。当時としては時給が良かったこと(時給1000円+業績給)、夜食が充実していたこと、余った餃子は持ち帰り自由で苦学生の私にとっては大変ありがたいバイト先でした。
 大学生活を充実させるため、部活は高校までサッカー部だった経験を活かしてサッカーサークルに加入しようと思っていました。しかし、下宿先への引っ越しが完了したある日の夜、私の運命が一変しました。「ドンドンドン!!」ドアをノックする音。恐る恐るドアを開けてみると、男性が2人立っていました。1人は口ひげのやくざ風の人!!!! もう1人はリーゼントでバッチリ決めている人!!!!!
 「新入生?俺たち高経の今井と堀内と言うんだけど晩飯一緒に食べない?」そんな出会いから先輩方の魅力に引き込まれて応援団に入団することに・・・。
 応援団の活動通じて、OB先輩諸兄、同期、後輩たちとの交流が図れたと思います。学園祭の実行委員も務め、大学の中心的役割が担えたのは大きな財産です。あの日、あの時、今井先輩と堀内先輩が訪ねて来なかったら・・・。全く違う大学生活になっていたかもしれません。
 今年で大学卒業して30年。大学生活4年間で家内と知り合い、結婚し、高崎に家を建て長男、長女に恵まれ昨年は孫も生まれました。気が付けば生まれ故郷の熊本よりも群馬の方が長く生活している。高崎経済大学に来て本当に良かった。良い出会い、良い仲間に感謝感謝です。
 そんなは私のカラオケの十八番は海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」です。
(群馬県高崎市在住 4月より水戸市単身赴任)
2021/03/15
No.212 2021年4月号 1992年卒 堀内正治
「天涯比隣」

 同期の足立判太朗さんよりバトンを受け継ぎました堀内正治と申します。大学時代はともに応援団で活動してまいりました。
 
 特に思い出深いのは、4年生の時に全日本応援団連盟の本部校として、連盟加盟校の応援団員が高崎市に集まり、高崎駅から団旗を先頭に慈光通りをパレードし、群馬音楽センターにてリーダー公開祭を実施したことです。各大学のリーダー(演舞)などの勇姿を高崎市民の皆さん、高校生の皆さんにご覧いただきました。リーダー公開祭を開催するにあたり地域の企業や、体育会、文化サークル協議会にご協力のお願いや各大学への交渉した経験は、社会人として踏み出す時の大きな財産になりました。
 
 失敗も成功も多くの経験は、後の大きな財産になり、知り合う巡り合う信頼関係は後の宝となります。
 
 学生の皆さんには今のコロナ禍ではなかなか多くの経験をすることは難しい状況かもしれませんが、新しい生活様式の中でチャレンジし、多くの経験と多くの友人を作っていただきたいと思います。
 
 大学時代の仲間は各地にいらっしゃいますので会う機会が殆どありませんが、少し言葉を交わすだけで一瞬のうちに先日まで会っていたかのような感覚になります。大学時代に知り得た仲間は天涯比隣の存在です。
(静岡県浜松市在住)

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