リレー随想

2022/08/02
No.228 2022年8月号 2013年卒 石井秀和
「教員として思うこと」 

 藍澤亮太さんからバトンをいただきました2013卒の石井秀和です。亮ちゃんとは、大宮ゼミで一緒になり、NPO法人DNAや販売甲子園など、慌ただしくもやりがいのある活動をともに頑張りました。私は教員免許をとるために28歳で高崎経済大学に入学したため、一回りも年の離れた友人ができました。もともとの楽観的な性格もありますが、年の差を感じませんでした(笑)。カラオケ店で22時から6時までアルバイトをして、そのあと仮眠をとって、自転車でダッシュして午前の授業に出ていたのも、なかなかハードでしたが、いい思い出です。

 さて、私は今、高崎市内で中学校の教員をしています。最近は高経大出身で教員になっている人はいるのでしょうか。2022年に10年間の教員免許更新制も廃止となり、教職課程を履修する人は増えたのでしょうか。それとも、やはり「ブラック」のイメージが根強いのでしょうか。私はちょうど今年が更新期限の年だったので、「自腹を払って更新は嫌だな、でも更新しなきゃだけど。せめて内容が役立つものならいいな…。」と思っていたら、廃止(しかも今まで免許更新せずに失効した人の免許も復活!)というサプライズでした。

 教員をしていると、子どもたちのまっすぐな感情や考えにハッとさせられることが多いです。そして、良くも悪くもインターネットで欲しい情報が得られる時代のため、「知識を教える」というだけでは、教員の役割として不十分なのではないかと考えます。これから教員になろうとする人には、上から目線の「あれこれ教えたい」ではなく、「一緒に学ぶ」という姿勢も大切なのではないかと思います。私自身も、もっと大人としてしっかりしなくてはと思うことが日々あります。多忙なことはたしかですが、省略できるところは省略して、余裕をもって生徒と向き合う時間を大切にしたいと考えています。今年は学年主任も務めているので、勤務時間外の会議は原則開催しないように取り組んでいるところです。

 また、技術的な面でいうと、デジタル化が進んでいます。生徒1人ずつに1台タブレットが配布されているので、授業中にノートに書いた意見を写真撮影してロイロノートで共有したり、アンケートをグーグルフォームでとったり、宿題をeライブラリで出したり…。手段の目的化は避けつつ、教育効果のあることや効率upできる部分に取り入れています。大学の教職課程でも、模擬授業でしっかり練習できるといいですね。

 最近の教育現場の様子を徒然なるままに書いてきましたが、最後に、仕事以外のことも紹介(宣伝)したいと思います。私は、仕事と私生活はリンクしていると考えています。中学生は全力で友達を応援したり、全力ダッシュしたり、給食のおかわりジャンケンでアツい戦いを繰り広げますが、人はいつから一生懸命になることが恥ずかしくなるのでしょうか。これを読んでいる皆さんは、ワクワクの気持ちを持っていますか?

 私は大学在籍時から高崎市箕郷町の「みのわの里のきつねの嫁入り」という行事を手伝っています。地元の高齢者中心の実行委員会ですが、月に1回会議で集まってあーだこーだ言いながら、毎年10月の第1日曜日に、きつねメイクの花嫁行列や子ども行列、野外劇などを行います。https://minowanokitune.web.fc2.com/

 もし今の生活にワクワクが足りない人がいたら、ぜひ手伝ってもらえればと思います。家と仕事以外に居場所を作りましょう。そして、人生楽しみましょう。

 次は大学の後輩で、DNAで知り合い、文化祭で一緒に企画も行った山本千尋さんにバトンを渡します。爽やか路線でいくのか、ダーク路線でいくのか楽しみです。チロよろしく!
(前橋市在住)
2022/06/24
No.227 2022年7月号 2013年卒 藍澤亮太
「キャリア支援」

 井野さんからバトンをいただきました2013卒の藍澤亮太と申します。
井野さんとは現在、高経大の事務局で一緒に働かせていただいております。私は大学卒業後、県内の金融機関で4年間勤め、その後高崎市役所に入庁しました。そして昨年の4月から職員派遣で高経大のキャリア支援チームに配属となりました。まさか母校で働くなんて1ミリも想像していなかったので驚きです。

 キャリア支援チームでは主にキャリア関連の学内イベントの企画・運営や学生からの就職相談を受けたりしています。
自分自身は学生の頃、周りの人と比べ就職活動に身を入れていなかったので、偉そうに学生にアドバイスなどできませんが。。。社会人としての経験やマナー、働くことに対しての考え方など伝えられるものは伝え、分からないことは学生と一緒に考えるスタンスで取り組んでおります。

 就職活動は年々変化しており、私が就職活動していた10年前は「100社エントリーしろ」「インターンシップにいくやつは意識高い系じゃん」といった状況でしたが、今は「1人20〜30社エントリー」「9割の学生がインターンシップを経験」など変わったところが多々あり、自分の経験談だけでは学生への支援はできません。また、コロナ禍で学生の課外活動など制限され、エントリーシートや面接で聞かれるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)不足といわれており、学生にとっては厳しい状況です。

 結局のところ就職活動の目的は、いかに「やりがい」「幸せ」を感じることができる仕事に出会えるかだと思います。ただ、自分にとっての天職を見つけることができるのは一握りの人です。だからこそ自分のやりたいことだけを見つけるのではなく、やりたくないことの中で「やりがい」「幸せ」を見つける力がとても重要だと感じます。誰もやりたくないことをやるからその対価(給与)がもらえるわけで、自分自身の取り組み方や気持ちの持ちようが大切なのだと感じます。
そんな想いもこれから学生に伝えられたらいいなと思っております。

 終わりにOBOGの方にお読みいただくせっかくの機会ですので1つご協力のお願いをさせてください。
現在、大学キャリア支援チームでは「OB・OG訪問サポーター制度」を広げていきたいと考えております。「OB・OG訪問サポーター制度」は、就職活動の一環で業界研究や企業研究を進める学生を、登録していただいた卒業生にサポートしていただく制度です。学生からのメールや電話連絡、OB・OG訪問、WEB面談など支障のない範囲内でご協力いただくことを想定しております。是非、本制度の趣旨にご理解をいただいたうえ、ご登録いただき、OB・OG訪問サポーターとして本学学生へのご支援、ご協力をお願いいたします。

ご協力いただける場合は、下記の登録フォームから情報をお寄せください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdzLK9auPfwNabwg1yyYO0g9nTyR2WinEvK1NwDtPLpmRkL_w/viewform

●大学ホームページ「OB・OG訪問へのご協力について」
https://www.tcue.ac.jp/leafpage/1268.html

次はゼミの同期であり人生の先輩である石井秀和さんにバトンを渡します。石ちゃんよろしく!
(高崎市在住)

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