リレー随想

2022/08/29
No.229 2022年9月号 2014年卒 山本千尋
「久々に大学時代を振り返る」

 石井さんからお話いただき、今回担当させていただきます。2014年卒の山本千尋です。このような企画が長きに渡り続いていること、この度初めて知りました。寄稿されてる方の近況など、楽しく読ませていただきました。

 今回ご連絡いただいた石井さんとは、NPO法人 DNAの活動で知り合い、DNAでの接点が無くなってからも折に触れてお声掛けいだき、様々な企画に参加させていただきました。石井さん無しに私の大学生活は語れないほど、沢山のチャンスや機会をくださった方で、とても感謝し尊敬している先輩です。
 とはいえ、、石井さんがこれを読んだら驚かれるかもしれません(笑) いつもそんな気持ちを微塵も感じさせない、気の抜けた態度だと思うので……(笑) せっかくの機会ですのでこの場を借りて、心より御礼申し上げます。コロナが落ち着いたら、またブラック社会人会やりましょう!(改めて書くと、なんてネーミング……笑)

 私は卒業以来金融機関に勤めており、早9年目になりました。(随想を読んでいて、転職をされている方がとても多く、また高経で働かれてる方も多いようで驚きました。そして羨ましい…笑)

 高経で過ごした4年間は、本当に楽しく、貴重な時間でした。大切な恩師や先輩、一生付き合いたいと思える友人と出逢えたことは生涯の財産です。とは言うものの社会人生活が長くなり、大学時代のような時間の余裕も、心の余裕も、無くしがちな毎日です。大学時代に卒論テーマにまで選び、高い関心を持っていた農業についても、なかなか思いを馳せる時間がなく………
 失ってしまったものも多い気がして切ないですが(笑)なんとか日々、やりがいを持って頑張っています。

 社会人になってから、就職説明会を機に企業担当者として高経に訪れる機会があり、とても感慨深かったです。その他にもOG訪問に来てくれる学生や、実際に入社してくれた学生もおり、身の引き締まる思いです。これからも何らかの形で、高経との接点を持ち続けていけたらと思います。

 また、社会人生活に余裕が出てきた今こそ、学生時代に関心を持っていた物事に新たな気持ちで挑戦できたらとも思っています。農業振興についてもそうですが、地域活性化や町おこしなど…
 合わせて、ずっとやりたいと思いながらできていない卓球なども始めたい…… (群馬県内で社会人卓球やってる方がいたら、ぜひお声掛けいただけると嬉しいです!笑)
実行に移せるよう、頑張ります!

 以上まとまりのない文章となりましたが、最後に次のバトンを繋ぐOBを紹介したいと思います。石井さんきっかけで知り合い、色々な企画に一緒に参加していた、須賀 望さんです。いつも冷静な須賀ちゃん、どんな話を聞かせてくれるか楽しみです。また落ち着いたら石井さんと、ブラック社会人会もとい、近況報告会やりましょう!(笑)

よろしくお願いします(^^)
(群馬県在住)
2022/08/02
No.228 2022年8月号 2013年卒 石井秀和
「教員として思うこと」 

 藍澤亮太さんからバトンをいただきました2013卒の石井秀和です。亮ちゃんとは、大宮ゼミで一緒になり、NPO法人DNAや販売甲子園など、慌ただしくもやりがいのある活動をともに頑張りました。私は教員免許をとるために28歳で高崎経済大学に入学したため、一回りも年の離れた友人ができました。もともとの楽観的な性格もありますが、年の差を感じませんでした(笑)。カラオケ店で22時から6時までアルバイトをして、そのあと仮眠をとって、自転車でダッシュして午前の授業に出ていたのも、なかなかハードでしたが、いい思い出です。

 さて、私は今、高崎市内で中学校の教員をしています。最近は高経大出身で教員になっている人はいるのでしょうか。2022年に10年間の教員免許更新制も廃止となり、教職課程を履修する人は増えたのでしょうか。それとも、やはり「ブラック」のイメージが根強いのでしょうか。私はちょうど今年が更新期限の年だったので、「自腹を払って更新は嫌だな、でも更新しなきゃだけど。せめて内容が役立つものならいいな…。」と思っていたら、廃止(しかも今まで免許更新せずに失効した人の免許も復活!)というサプライズでした。

 教員をしていると、子どもたちのまっすぐな感情や考えにハッとさせられることが多いです。そして、良くも悪くもインターネットで欲しい情報が得られる時代のため、「知識を教える」というだけでは、教員の役割として不十分なのではないかと考えます。これから教員になろうとする人には、上から目線の「あれこれ教えたい」ではなく、「一緒に学ぶ」という姿勢も大切なのではないかと思います。私自身も、もっと大人としてしっかりしなくてはと思うことが日々あります。多忙なことはたしかですが、省略できるところは省略して、余裕をもって生徒と向き合う時間を大切にしたいと考えています。今年は学年主任も務めているので、勤務時間外の会議は原則開催しないように取り組んでいるところです。

 また、技術的な面でいうと、デジタル化が進んでいます。生徒1人ずつに1台タブレットが配布されているので、授業中にノートに書いた意見を写真撮影してロイロノートで共有したり、アンケートをグーグルフォームでとったり、宿題をeライブラリで出したり…。手段の目的化は避けつつ、教育効果のあることや効率upできる部分に取り入れています。大学の教職課程でも、模擬授業でしっかり練習できるといいですね。

 最近の教育現場の様子を徒然なるままに書いてきましたが、最後に、仕事以外のことも紹介(宣伝)したいと思います。私は、仕事と私生活はリンクしていると考えています。中学生は全力で友達を応援したり、全力ダッシュしたり、給食のおかわりジャンケンでアツい戦いを繰り広げますが、人はいつから一生懸命になることが恥ずかしくなるのでしょうか。これを読んでいる皆さんは、ワクワクの気持ちを持っていますか?

 私は大学在籍時から高崎市箕郷町の「みのわの里のきつねの嫁入り」という行事を手伝っています。地元の高齢者中心の実行委員会ですが、月に1回会議で集まってあーだこーだ言いながら、毎年10月の第1日曜日に、きつねメイクの花嫁行列や子ども行列、野外劇などを行います。https://minowanokitune.web.fc2.com/

 もし今の生活にワクワクが足りない人がいたら、ぜひ手伝ってもらえればと思います。家と仕事以外に居場所を作りましょう。そして、人生楽しみましょう。

 次は大学の後輩で、DNAで知り合い、文化祭で一緒に企画も行った山本千尋さんにバトンを渡します。爽やか路線でいくのか、ダーク路線でいくのか楽しみです。チロよろしく!
(前橋市在住)

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