リレー随想

2021/12/22
No.221 2022年1月号 2013年卒 阿部 一馬
「大都会 高崎」

 サークル同期の鈴木さんよりバトンを受けました2013年卒の阿部一馬と申します。鈴木さんは旅行に勉強に深夜の語らいにと、ともにかけがえのない時間を過ごしてきた最高の友人です。
 原付で深夜の碓氷湖にツーリングに行き足元も見えなくなるような濃霧の中で身動きが取れなくなったことも、吹割の滝に行って寒さに凍えしまむらに緊急避難したことも良い思い出です。

 当時後期日程を河合塾仙台校で受験し、初めて高崎の地を踏んだのは入学式数日前のことです。3月下旬の後期日程合格発表から入学式まで時間がない中でインターネットで下宿先を決め、すべての荷物を抱えて入学式直前に滑り込みました。
 私も受験が終わり多少舞い上がっており東北の電車も通っていない地元に比べ、高崎という都市は新幹線もあり関東にある都会だから東京くらいさぞ発展していることだろう、娯楽のない田舎に比べたら新宿、渋谷より少し閑静な街なのだろうかと高崎と東京都心部を同一視してしまい、期待に胸を膨らませていました。初めて降り立った高崎は、当時ヤマダ電機高崎本店がオープンして間もない頃で駅周辺は高いビルが多く、立派な市役所もあり田舎から出てきた私を錯覚させるには十分都会的な街でした。

 しかし魔法(私の思い込み)はそう長くは続きませんでした。バスで大学に向かう道中、段々と寂しくなる景色を眺め川と田んぼが見え始め、失敗したことを悟りました。入学はじめの頃、今も交流のある栃木出身の友人にこの話をしたところ「北関東って知ってる?」と教えてもらい、自分の認識の甘さに打ちひしがれました。徒歩30分の最寄り駅(北高崎)もそんなに電車が来るわけでもなく、手動開きのドアを知らず待っていたらそのまま閉まってしまい群馬八幡駅に行ってしまったことも。
 暗くなり耳を澄ますことなく聞こえてくるセミやカエルの大合唱。知ってます、今までずっと聞いてきた音がそのままありました。

 今思えばこの経験がもとになっていたのかもしれませんが、諸先輩方のフォローもあり在学中に旅行業務取扱管理者他を取得し、高崎の住みやすさに気づき、観光資源の多さに魅了され、美味しい飲食店を開拓しとても充実した日々を過ごすことができました。いつまでも第二のふるさと「高崎」を愛しています。

 次のバトンは、観光研究会で大変お世話になった先輩の窪田卓行さんに引き継ぎます。

(東京都足立区在住)
2021/11/24
No.220 2021年12月号 2013年卒 鈴木一平
「趣味との出会い」

 この度、勤務先の大先輩である折戸裕樹さんからバトンを受けましてリレー随想220番目のランナーとして寄稿させていただきます。
 私は名古屋市出身で、大学卒業後は名古屋市に戻り金融機関に勤めています。高崎経済大学での楽しかった思い出は今から8年前になりますが、今も心に鮮明に残っています。
 
 私は大学時代所属していた「政治経済研究会」、「情報システム研究会」で出会った友人達と部室で毎日のように集まって、ご飯を食べに行って(からさき食堂、獅子王、ポワール等々)、その後も家で集まってワイワイ話すそんな毎日を送っていました。また、旅行、PC、音響機器、カメラなど趣味に対して熱い気持ちを持つ友人にも多く恵まれ、趣味に対しても学ぶことが多い大学生活でした。
 
 さて、前置きが長くなりましたが本題に入ります。大学生になるまで無趣味だった私が初めてバイクに出会ったのは二年生の時であったと思います。必修単位の就業体験の勤務先が遠方であった為、中古の原付を購入したことがきっかけでした。原付があればお金をかけずにいろんな場所へ行ける!そんな魅力と、テレビ番組「水曜どうでしょう」の影響で原付旅をすることへの興味が強くなっていき、以降関東を中心に原付で走り回りました。
 卒業後はコミュニティバンクの営業マンの象徴であるスーパーカブに跨って日々業務をこなしてきました。仕事がうまくいった時「やったーーー!」と叫んだときもカブの上でしたし、辛いことがあった時もカブが慰めてくれていた気がします。
 バイクへの愛が募り、普通二輪免許を取得。400ccのCB400SFというバイクを購入しました。さて、どこへツーリングに行こうか、頭に浮かんだのは、大学時代原付でオーバーヒートしながら登った榛名山、景色もワインディングも最高だった碓氷峠、大学や当時住んでいたアパート、友人達とよく通った店でした。そうして長期休暇を利用して大学時代の友人と再会しながら群馬の思い出の地をめぐるツーリングを計画し、久しぶりの群馬を堪能したのでした。群馬からの帰りは土砂降りの雨の中8時間以上かけて走ることになりましたがそれも良い思い出です。

 現在は、結婚し子供も生まれたことで一旦バイクツーリングの趣味からは離れています。少し寂しい気持ちもありますが、私がバイクを通じて経験した旅の楽しさを、これからは車を使って家族と共有することができれば幸せだなあと思います。最近運転への興味から趣味で大型二種免許を取得しました。いつか群馬の思い出の地を私用のバスに乗って家族で観光周遊するのが野望です。
(名古屋市在住)

- Topics Board -