リレー随想
2022/06/24
No.227 2022年7月号 2013年卒 藍澤亮太
「キャリア支援」井野さんからバトンをいただきました2013卒の藍澤亮太と申します。
井野さんとは現在、高経大の事務局で一緒に働かせていただいております。私は大学卒業後、県内の金融機関で4年間勤め、その後高崎市役所に入庁しました。そして昨年の4月から職員派遣で高経大のキャリア支援チームに配属となりました。まさか母校で働くなんて1ミリも想像していなかったので驚きです。
キャリア支援チームでは主にキャリア関連の学内イベントの企画・運営や学生からの就職相談を受けたりしています。
自分自身は学生の頃、周りの人と比べ就職活動に身を入れていなかったので、偉そうに学生にアドバイスなどできませんが。。。社会人としての経験やマナー、働くことに対しての考え方など伝えられるものは伝え、分からないことは学生と一緒に考えるスタンスで取り組んでおります。
就職活動は年々変化しており、私が就職活動していた10年前は「100社エントリーしろ」「インターンシップにいくやつは意識高い系じゃん」といった状況でしたが、今は「1人20〜30社エントリー」「9割の学生がインターンシップを経験」など変わったところが多々あり、自分の経験談だけでは学生への支援はできません。また、コロナ禍で学生の課外活動など制限され、エントリーシートや面接で聞かれるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)不足といわれており、学生にとっては厳しい状況です。
結局のところ就職活動の目的は、いかに「やりがい」「幸せ」を感じることができる仕事に出会えるかだと思います。ただ、自分にとっての天職を見つけることができるのは一握りの人です。だからこそ自分のやりたいことだけを見つけるのではなく、やりたくないことの中で「やりがい」「幸せ」を見つける力がとても重要だと感じます。誰もやりたくないことをやるからその対価(給与)がもらえるわけで、自分自身の取り組み方や気持ちの持ちようが大切なのだと感じます。
そんな想いもこれから学生に伝えられたらいいなと思っております。
終わりにOBOGの方にお読みいただくせっかくの機会ですので1つご協力のお願いをさせてください。
現在、大学キャリア支援チームでは「OB・OG訪問サポーター制度」を広げていきたいと考えております。「OB・OG訪問サポーター制度」は、就職活動の一環で業界研究や企業研究を進める学生を、登録していただいた卒業生にサポートしていただく制度です。学生からのメールや電話連絡、OB・OG訪問、WEB面談など支障のない範囲内でご協力いただくことを想定しております。是非、本制度の趣旨にご理解をいただいたうえ、ご登録いただき、OB・OG訪問サポーターとして本学学生へのご支援、ご協力をお願いいたします。
ご協力いただける場合は、下記の登録フォームから情報をお寄せください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdzLK9auPfwNabwg1yyYO0g9nTyR2WinEvK1NwDtPLpmRkL_w/viewform
●大学ホームページ「OB・OG訪問へのご協力について」
https://www.tcue.ac.jp/leafpage/1268.html
次はゼミの同期であり人生の先輩である石井秀和さんにバトンを渡します。石ちゃんよろしく!
(高崎市在住)
2022/05/23
No.226 2022年6月号 2008年卒 井野 翔紀
「高経ライフ、継続中」鈴木楓さんよりバトンをいただきました2008年卒の井野翔紀です。
紹介者の鈴木さんには、社会人バンドサークルでいつもその頑張りに助けてもらっています。夏は別々のバンドでコロナ対策を徹底しながらのライブに、高経大バンドの活動とお互い楽しみましょう。
私は都内のシステム会社に就職し、その後SEから予備校事務員へと転職、今は我らが母校、高崎経済大学の職員として働いています。
働いていた予備校(全国規模の予備校だったのですが…)で東京から高崎の校舎へ異動となり地元高崎で働いていたところ、上司からいきなり「俺たちの校舎、なくなるから!」と、連絡を受けたのが8年前です。この時にどうにか、高経に(職員として)戻ることができました。
無事に高経に出戻ることができ、職員として二度目の高経ライフを送っております。「一人くらい、学生から話しやすい職員がいてもいいはずだ!」と大義名分を掲げ、事務職員と卒業生の二つの立場を使いながら、友人、同僚、先輩、そして現役高経生たちからエネルギーをもらっています。
現役生と接する中で、今の大学生は効率を重視する声が多いなと感じることがあります。「効率重視」はもちろん悪いことではありません。仕事となれば絶対に必要となる感覚の一つです。ですが大学生のうちから「無駄なことは絶対したくない」までいくと少し寂しくも感じます。無駄かどうかは、その後の長い人生の中で自分が決めていくことだと思うので、学生たちには、ぜひ無駄と思える時間も楽しく過ごすせる大学生の期間でたくさんの経験をしてほしいと思います。
(“無駄”という文字を見ると、私は荒木飛呂彦先生のマンガをどうしても思い出してしまいます。ご理解いただけるOB・OGの方、ぜひ一緒に飲みに行きましょう。)
私自身の最初の就職はSE職であり、自身の未熟さから長く勤めることができず、二度目の就職活動を経験しました。その当時こそ「無駄な時間を使ってしまった」と思うことも少なくなかったですが、今の自分にとっては、それも無駄ではなかったと思えます。
例えば…
・SE時代に身に着けたITの基礎知識と技術
・予備校勤務時代も含め、職業観が広がったこと
・何よりも転職活動時の苦労から、仕事への前向きな向き合い方の地盤ができた
などです。これらは業務の効率化や、学内システムでの企業とのやり取り、学生への進路指導の中で確実に活きています。そして、転職活動があったからこそ、遠回りはしたものの、あまえた学生気分を卒業してようやく一社会人になれたと思います。
今は大学の留学関係の担当部署である「国際交流支援チーム」におり、学生時代にいった姉妹校であるアイルランドのダヴリンシティ大学(DCU)への留学経験(失敗談?)が学生との留学相談や参加者への注意事項に大変役立っています。
この姉妹校への留学は私のターニングポイントの一つです。当時は「外国の空気を吸えば、英語はなんとかなる!」なんて考えていました。そして、案の定、語学力不足を痛感し、欧州の学生の行動力や将来をも見据えた考え方に圧倒されました。自分から行動しなくては何も得られないことや、十人十色…いや、千人千色の人とのコミュニケーションを学べたことは私の黄金色の経験になりました。(そして黒ビールとパブにハマりました。)
語学力に不安があるという学生には、そんなことよりも国外の価値観、様々な人たちに触れ、その中でサバイブすることで成長してほしいと思います。
ただし、私自身は過度に過信した英語力で留学にのぞんだ結果、不法滞在・不法入国疑惑で税関に止められた経験もあるので、留学を検討している方は、やはり最低限の英語は身につけてから行きましょう。
私の留学は17年前の話なので、街も人も世界も、変化してしまった部分は多いはずです。それを前置きにしたうえで、後輩たちの背中を押し、留学中の安全だけは確保できるようアドバイスが送れたらいいなと、そんなことを大学の喫煙所で考えています。
立場は少しだけ変わり、大学の発展を考えなくてはいけなくなりましたが、今も私は母校でキャンパスライフを送らせていただいております。
私の稚拙な文章をここまで読んでいただけた卒業生の皆様には後輩たちへの少しのご助力を、現役の学生の皆さんには大学への意見をいただけたら嬉しいです。
さて、勝手な協力依頼を書かせていただいたところで、バトンをつなぐOBを紹介して締めたいと思います。私と同じく大学内におり、私と違い自己を律して研鑽を積める男である、2013年卒の藍澤亮太さんにバトンを託します。仕事面と同様、このリレー随想も頼りにしています。
(高崎市在住)