「置かれた場所で咲くために」
2016年卒 小板橋 克
小板橋永よりバトンが渡り、172番目のランナーとなりました小板橋克です。永とは22年間一度も離れることなく同じ学校に通いましたが、就職を機にそれぞれの道に進むことになりました。キャンパスを歩けば、私のことを永と勘違いした人に声をかけられたことも今では良い思い出です。
思えば私が将来について考え始めたのが大学2年生の春。そのときは漠然と公務員になりたいと考えていました。その後、業界研究を通して公務員について知るうちに、その良さに気づき、大学3年生の夏には群馬県庁でインターンシップ生としてお世話になる機会に恵まれました。実際に職員の方々の働きぶりを目の当たりにすると、この場所で仕事がしたいと強く思いました。業務の幅も広く、福祉、土木、教育、スポーツと様々であることも魅力の一つでした。そこから、モチベーションも高まり、前を見据えて必死に勉強しましたが、結果は不合格。今の仕事に就きました。入社したからには、全力で!と思い続けてもう2年目に突入しています。
『置かれた場所で咲きなさい』これは私が大切にしている本です。結婚しても、就職しても、子育てをしても、「こんなはずじゃなかった」と思うことが、次から次に出てきます。そんな時にも、その状況の中で「咲く」努力をしてほしい。というのがこの本の伝えたいこと。その言葉を胸に、日々業務に励んでいるわけですが、今まで経験したことのない高い壁に直面し「こんなはずじゃ、、、」と思うことが多々あります。給料は低くても生き生きと仕事をしたい、自分に適した職業は他にあるのではないか、大学生の時に目指した公務員をもう一度目指してみようか。様々な思いが錯綜し、ないものねだりをしている自分がいます。そんな時に出会ったのがこの本です。それを教訓に、仕事は勿論、資格試験の勉強にも全力で取り組んでいます。また、会社として参加する地域のボランティア活動に積極的に関わり、週末に開催される勉強会にも自主的に参加しています。それらに参加することで様々な人と出会い見識を深めることができ、地元の良さにも気づくことができました。
就職して1年2か月が経ちましたが思うように仕事ができずに、自身の力不足に嫌気がさすことがありますが、今の仕事で必死に「咲く」努力をしています。周りの友達は充実した仕事をしているのに、、、自分はそうじゃない!と何度思ったことでしょう。しかし、そのような思いも今は消え、前向きに仕事に取り組んでいます。どんな道に進もうと、どんな未来を選ぼうと、その場所で最大限努力することの大切さを学んだ1年と2か月でした。働き始めた頃は自分には合っていないと思っていた仕事ですが、日々業務をこなし、知識や経験を積んでいくことで、その仕事の魅力や面白さを見出すことができました。これからもそのことを一つ一つ積み重ね、より自分の仕事を好きになっていけたらと思います。