「変化を起こす力
                
                         2008年卒 小野 潤一郎 
 
 163番目のランナー、小野潤一郎です。佐々木ゼミの後輩・富川君よりバトンを受け取りました。学生時代はサッカーサークルを設立し、佐々木ゼミではマーケティングの勉強をし、回転寿司屋と家庭教師のバイトをしていました。

 今回選んだテーマ『変化を起こす力』は、特にそれが何かということを断定するつもりはありません。ただ、その源となる力の増幅装置として共通するものがあると感じています。

 "変化"という言葉だけでは、様々なレベルのものを連想することができるでしょう。例えば、「明日からランニングを日課にしよう!」とか「今度A社にこんな提案をしてみよう!」など個人の上に発生する変化です。それとは対照的なものは、"サークルの方針を変える"とか"無人運転の自動車を走らせる"など複数人の能力を掛け合わせた結果が"変化"になるものです。

 つまり"変化"のスケール感や影響度は、自分自身を含めた"それ"に関係したメンバーすべてのかけ合わせた結果によって決まります。掛け合わせるのですから、時にはマイナスに転じてしまうこともあるでしょう。要するに、@まずはプラスの結果に誘導し、Aそれをより大きなプラスへと誘導する、このことの大事さが今回のテーマです。そして、それを実現するために必要な能力はそんなに大それたものではないと考えています。
社会人となり、いくつもの変化に立ち会い、また変化を起こしてきました。自動運転車両の導入、スマートフォンコンテンツの導入、ソーシャルメディアへの所属企業の適用、所属企業のM&A…etc

 現在、自動運転車両の導入や自動運転車両と連携する交通サービスの導入を推進しています。各メディアで取り上げられている通り、人命にも関わる重大で、且つ大きな変化です。これが、ただ電車・バスと並んで少しだけ便利になるのか、高齢化が進む過疎地域で有効な移動手段となるか、子供や親族の代わりに買い物などの用事を済ますための手段となるのか、またそのスピード感を加速させることができるのか、そのためにはどんなものが必要でしょうか。立場を越えて政府・自治体・企業が同じビジョンを描いて進めるのか、前例の無いケースに企業・プロジェクトチームが協力して取り組めるのか、そもそもそれらをまとめる推進・コミュニケーション力が不足していないか…。
目の前に起きる変化を、より(スケールの大きな)プラスになる何かに誘導できると、数年後にはそれが大きな変化に成長している、かも知れないですね。