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「将来の夢」

 2012年卒業の大居史明と申します。
茂木ゼミの偉大なる先輩、前田さんからバトンをお受けしたわけですが、諸先輩の前で私のような若輩者が投稿させていただくことにいささか緊張しております。
 「若々しいバトン」をということなので、夢について少々語らせて頂こうと思います。
 余談ではありますが、歳を重ねるにつれて、幼いころに比べると、夢を語ることが少し恥ずかしく感じるようになりました。小学生の頃は自信を持って、「サッカー選手になって世界で活躍する」と言えました。しかし、歳を重ねるにつれて、サッカー選手は並大抵の努力でなれるものではないことを知り、いつの間にか諦めていました。そして、人並みに勉学を修め、生活していくことが現実的であると考えるようになっていました。
 こうして具体的な夢が無いままに大学3年生まで過ごしたわけですが、沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで、私の意識は大きく変わりました。深夜特急の大まかなあらすじは、インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスで旅するというものです。この本を読み、私はどうしても旅に出たいという想いに駆り立てられました。そこで手始めに、群馬県から鹿児島県までの自転車旅行を計画しました。旅先では、ミカン農家やゲストハウスでのアルバイト、旅中に撮りためた写真の展示会など様々な経験をすることができました。これらの経験の中で、私は、非日常でこそ、生き生きとした充足感を得られるのだと思い至りました。
 就職活動でもその想いは変わらず、世界を舞台に働くことが出来、変化に富んだ業界こそ私の天職(?)だと考え商社に就職しました。そして、少し前は夢を語ることをはばかっていたわけですが、現在は、「海外駐在員になることが夢です」と自信を持って言えます。海外での生活は、異なる価値観との遭遇であふれ、私の欲求を満たしてくれるものだと信じています。海外での生活を経験された方の中には、そんな憧れはただの幻想だという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、私は、自分で経験しなければ満足できないという質です。現在は国内業務で精一杯ですが、今後はその夢に向かってさらに精進していきたいと思います。そして、高崎経済大学の卒業生として恥じることの立派な社会人になれるよう努めていきたいと思います。
 さて、私のつたない夢について語らせていただいたわけですが、次回バトンを会計学研究会の先輩にあたる高山さんにお渡ししたいと思います。