top
                                          
                          1994年卒 対馬 豊 

「40歳になって」

 113番目のランナーに指名されました94年卒の対馬豊と申します。
学生時代は応援団附属吹奏楽部に所属し、ゼミは石川弘道(現学長)ゼミでした。

 さて、私は自分ではまだまだ若いつもりですが、昨年12月に40歳になり、平均余命や定年から考えると人生も会社生活も折り返し地点を迎えたことになります。そして40歳といえば私が入社した頃の上司や先輩がちょうどその位の年齢であり、仕事のことは何でも知っていて、時には厳しく、時にはやさしく指導してくれたという印象が残っています。そう考えると、今の私はあの頃の上司や先輩のように振る舞えているのだろうかとふと心配になってきます。

 考えてみると、高校時代における大学生や社会人、大学に入学した時の大学3・4年生、就職活動の時に出会ったOBの方々も同様に言動や雰囲気がしっかりしており、立派だったような気がします。そしていざ自分がそのような立場になった時、漠然とではあるが未熟者だなと感じてしまいます。

 いや、もしかしたら、上司や先輩は、表面には出さないものの私と同じような気持ちを抱きながら後輩にアドバイスや指導を行ってきたのかもしれません。そう考えると上司や先輩には強みもあれば弱みもあったような気がしてきました。過去の思い出はいい思い出しか残らないとよく言われますが、上司や先輩の印象もそういうものかもしれません。

 よって私は自分の言動が年相応かどうかあまり気にすることなく、しかしながらこれからも可能な限り上司や先輩のいいところはこっそり取り入れていくことにします。そして後輩に少しでも何か残せたら良しと考えることにします。

 次は同じ吹奏楽部の後輩の見城傑さんにお願いします。