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【単身赴任中】
                                1988年卒業 田中 和浩(北海道)

 経理研つながりでバトンを受け取りました、第二外国語は中国語・山本瑛子ゼミの田中和浩です。
 勤務地の関係もあり、残念ながらここ12年間高崎を訪れていませんが、リレー随想の原稿依頼を受け、久しぶりに大学時代の懐かしい想い出に浸ることができました。(やはりあの時代は楽しかった)
 在学時は真剣に職業会計人を目指していた時期もありましたが、結局地元某都銀に就職、10年後銀行経営の破綻により、公的保証機関(公益法人)に転職し、現在に至っております。(やはり人生はいろいろある)
 卒業して16年目、転勤回数も通算で6回となりました。東京・室蘭・札幌と渡ってきておりますが、現在は函館に単身赴任中あります。(単身生活1年10ヶ月)
 子供の教育上の問題・自宅(札幌)の管理等を理由に単身での生活を選択しましたが、始めてみるとこれが結構、大変でもあり楽しくもありで、大学時代の一人暮らしともダブル感覚もありまして、今回のテーマとさせていただきました。(学生当時は家賃3万円のワンルームでしたが・・・)
 月に2〜3回、週末に札幌の自宅に帰りますが、時間的には車で4時間30分、JRと地下鉄で4時間かかりますので、経済的にはもちろん体力的にも大変といったところです。(峠を越えるので、冬場は車での帰省を極力避けている)
 帰ると夏は子供たち(男の子二人)との野球に、冬は同じくスキー・もしくは家の雪かき作業に汗を流し、日曜の夜はボロボロの体で函館に戻るといった有様です。(精神的にはリフレッシュしますが)
 ところで、単身赴任先の函館についてなのですが、これがまた「よい」ところで、普段は普段で充実した毎日?を過ごしています。ご存知のとおり、函館は北海道を代表する観光地の一つで、温泉の街・坂の街・ロマンの街(夜景)・歴史の街として知られ、よくテレビでも紹介されておりますが、一番の自慢は温泉です。
 ここで生活してみて、これほど温泉が身近な都市も少ないのではというのが実感です。町のあちこちに公衆浴場があり、そのほとんどが温泉で(泉質もいろいろ・値段は370円が標準)、しかもサウナ・露天風呂付きも珍しくありません。
 私自身も平日・週末を問わずよく利用しています。(この原稿も某温泉でとりとめもなく考えたものです)
 また、海産物も有名ですが、特に函館といえばイカ・イカといえば函館。いまや函館の代名詞ともいえるイカは絶品で、遠く水平線に輝く漁火の灯りは、イカ漁期の風物詩にもなっています。刺し身・イカソーメン・焼きイカ等、函館にきてイカを食す量が飛躍的に増えました。皆様にも是非味わっていただきたいものです。
 中小企業を対象とする金融関係の仕事柄、しばらく明るい環境にはありませんでしたが、この土地を愛しつつ、残りの着任期間を健康第一に考え(もう中年であるとの自覚を踏まえ)、そして第二の(半)独身生活を謳歌しながらも、社会のため・家族のため・自分のために精一杯頑張っていきたいと思っております。
 次は平成元年卒業の長井秀和君にお願いします。