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【平成16年に向けて】

              1989年卒業 渡邊英男 (栃木県)

新年明けましておめでとうございます。
私は、先月担当された、経理研究部出身の田中聖一さんの後輩で、平成元年卒
業の渡邊英男です。
 その田中聖一さんとは縁あってか、現在、同じ職場で、しかも同じ部屋で仕事
をしています。
 先月の朝、先輩に、このリレー随想の件を言われまして、実は、やっと年も押
し詰まった今(12/30)、この原稿を書くに至っております。
 立派な諸先輩方の中、私みたいな者でいいのだろうかと、今だに、半信半疑で
ありますが、勇気を振り絞り、メールを打ち込みたいと思います。
 田中さんは昭和の最後の卒業で、15年の締めくくりを投稿されました。私は、
平成元年卒業で16年の最初を投稿させて頂けるのは、やっぱり、田中先輩の気
配りなのかと、大変感動しております。
 ところで、高崎はよく出張で行っています。今私は宇都宮市に住んでいて、勤
め先はさいたま市です。新幹線通勤をしております。高崎と宇都宮、大宮駅から
ちょうど同じくらいの距離にあって、仕事帰りに、「たまには、高崎に帰っちゃ
おうかな。」なんて考えてることが、まだあります。職場に入ってから15年目。
でも、遊び心は忘れずに持ち続けていたいものですね。
 高崎経済大学にはいろいろお世話になりました。学生時代に知り合った先輩、
教授、同級生、うちのかみさん(平成2年卒業)、今の職業(採用試験が行われ
た)、バイト先(家庭教師や土木作業)の社長などなど、当時は無我夢中で本人は
意識してなかったけれど、今、冷静に考えると、当時、全てが、ちゃんと学校中
心に回っていたような気がします。
 卒業の年、バブル最盛期で就職先は引く手数多。就職した先輩たちのボーナス
は百万円を超えたなんて話はいっぱいでした。
 私自身は就職試験を受けずに、勉強をしようかな、なんて考えていましたが、
「ボーナス百万円」が効いたのか、なぜか就職試験を受けてしまいました。現
在、新潟市で公認会計士をやっている同級生から、就職しないといっていた私
に、「裏切り者」と言われたことを懐かしく思い出します。でも、その同級生を就
職試験会場で見かけたときは、お互いに笑ってしまいました。
 そして、今、りそな銀行・足利銀行等々、厳しい環境が身近に迫っています。
人生の分岐点は、いたるところにあるものです。成功をつかめるのかそう思えな
いのか。
 先月の田中先輩の締めくくりに「世界に一つだけの花」の一節がありました。
「花を咲かせることだけに一生懸命になればいい。」
 私は、吉田拓郎作詞作曲で、かまやつひろしが歌った「我が良き友よ」の一節

「学生たちが通りゆく あいつほどではないにしろ まじめなのさと言いたげに
 肩で風切って飛んでゆく」
という一節が好きです。まじめさ、ひたむきさ、純粋さ。どの世代でもスタイル
や形式は違うものです。
「奢らない。威張らない。甘えない。」
 16年に向けて私の目標としたい言葉です。
                       16年初春