top

【趣味が釣りです】
                               1987年卒業 桑原将人

 福田君から指名されました桑原です。私は徳島市で自営業を営んでおりますが
この不況の中、仕事のことを書くと景気の悪い話ばかりになりますので今回は私
の趣味である釣りについて書きたいと思います。休日にはほとんど釣行していま
すので、私の周りの人は釣りが仕事だと思っているかも知れませんが…。

 ご存知のように海に囲まれた四国は自然条件に恵まれ、釣りを趣味とすること
については非常に有利な立地にあります。徳島は昔から釣りが盛んで、名人を数
多く輩出しています。特に私が凝っているのは磯釣りなんです。しかし徳島は最近
釣り荒れ気味であまりいい条件ではありませんので、私は愛媛の南部方面までよ
く行っています。休みは1日しか取れないことが多いので、前日の夜から不眠のド
ライブです。帰りは結構つらいことがありますが、でもそれだけの値打ちはあります。

 西四国の磯は潮が川のように流れる荒磯です。沖を眺めれば九州が見えます。
とてもタフなコンディションで、大自然を満喫できます。釣りはこの自然に向き合っ
ていかにそれを攻略するかです。しかし自然の中に身を置くことはできますがその
力に圧倒されて自然を理解することは出来ません。人間などとても小さな存在のよ
うに感じます。腕の良い釣り師はその一端を少しだけ理解して、経験と本能によっ
て人よりたくさん釣っているだけなのです。

 釣りとは人間の本来持っている狩猟本能を満足させるゲームなのです。
つまり格好のストレス解消法でもあります。釣り師がたくさん魚を釣ってもたいした
数ではありません。漁師とは違いますので魚資源にはほとんど影響ないと思ってい
ます。釣りは漁とは違い、非常に効率の悪い魚の獲り方です。

 では環境問題はどうなのか?釣りはやはり環境破壊です。自然に優しい釣りなど
ありません。きれい事を言っても、人間が文化的な生活を営む限り環境破壊は止ま
りません。私たちに出来ることはその影響を最小限に留めることだけだと思っていま
す。荒々しい海を見ていると、人間のミクロな思考などまったく意に介していないよう
に感じられます。人類が滅亡してからゆっくり元に戻せばいい、我々には悠久の時間
がある… と言っているようです。

 しかしなんと言っても釣り師の特権は新鮮なお魚が食べられるということです。
スーパーで売っている魚とはモノが違います。皆さん、網で獲った魚と釣った魚では味
も値段も違うという事を知っていますか?網で獲ったものは網の中で暴れているので品
質が悪いんです。水槽の中で泳いでいる魚を活作りにするのもおいしくありません。
狭いところに閉じ込められてストレスが溜まっているからです。釣った魚をその場で絞
めて氷漬けで持ち帰り数時間後に食べるのが一番です。無益な殺生はいけませんが
釣った魚を感謝の気持ちを込めておいしくいただくというのが日本の文化ではないでし
ょうか。